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 南斗最後の将編


 「雲が早い!動くかケンシロウ!」
 ラオウがケンシロウの行動開始を予感する中、
 モヒカンたちが巨漢をフルボッコしていました。

 うろうろすんじゃねえ!目障りだ!と巨漢にナイフを刺そうとするモヒカン。
  
 ここは覇王が何のためらいもなくあしらいました。

 

 ところが技術的に大した技ではないと踏んだのか、モヒカンは…

 とりあえず遺言は聞いてあげる

 Who am I?
 
 あまりにも殺されそうだと、逆に殺さないのか、珍しく傷害で留めたケンシロウは、
 ラオウの居所が「南」ということを聞き出し、モヒカンたちを退散させるのでした。
 リンとバットがいたのでそろそろ教育的なことを考えたのかもしれません。

 モヒカンにフルボッコされていた巨漢は善良そうなおっさんでした。

 
 この光景を上から見ていたバイク乗りは、山が動いた!ならばこの風も動かねばなるまい!
 と珍走団を引き連れてラオウの下へ向かいました。

 その報がラオウにも届きます。
 風の旅団という珍走が拳王配下の村々を解放しているというのです。
 
 
 
 リーダーの名は南斗五車星の一人、風のヒューイ。
 
 五車星とは南斗極星の守護星であり、
 「天を握るのは北斗ではなく南斗最後の将」なのです。

 突然のメンバー増量にNNT(なんと)48のヒューイは拳王に飛び掛かりました。

 
 
 
  
 

 動いたのはケンシロウだけではない!南斗最後の将もまた動いた!
 あの雲は時代そのものの動きだったか!とラオウは雲占いをするのでした。ヒューイはこれで退場です。

 
 さて、テンポよく話は進み、次の犠牲者の登場です。

 突然拳王隊に襲いかかる火矢に、モヒカンは慌てふためきます。
 「うろたえるなたわけども!うぬらはこの拳王の部下なるぞ!」
 とモヒカンを部下認定してあげたラオウの前に、現れたのは炎のシュレン。

 紅白の美川か!

 さてシュレンはどこまで拳王に肉薄できるか、という一方で、
 ケンシロウはモヒカンの鼻に串を刺したりしていました。

 怒ったモヒカンBは殺されようとしますが、ここは同行していた巨漢が
 始末しました。

 巨漢の名は五車星の一人山のフドウ。
 初登場時にモヒカンにボコられていたのは単なる趣味だったようです。


 一方、シュレンはフドウがケンシロウの下にいることをラオウに伝えていました。
 
 「この拳王と同じくケンシロウは倒せぬぞ」

 ところがシュレンは倒すのは貴様一人だと言います。

 「貴様も知っていよう。南斗北斗は表裏一体。真の天下平定は
 両者一体となった時に初めて成就すると」
 
 いや私全くの初耳ですけど、とりあえず南斗最後の将は拳王ではなく、
 ケンシロウを選んだようです。

 
 「ケンシロウさん、ああいうゴミは相手にしなくてもいい!
 この先ゴミ払いは私が引き受けましょう!」 

 まさかのモヒカン=ゴミ認定に少年誌の限界突破を感じさせますが、
 フドウは南斗最後の将がケンシロウを待っていることを告げました。


 さて、シュレンVSラオウの時間がやって来ました。
 シュレンは部下たちに火矢を射ることを止めさせます。
 拳王の部下は恐怖によって忠誠を誓わされた野盗(モヒ)であり、
 拳王倒れれば霧散する!からだそうです。
 どうせゴミなんだから殺せばいいのに。

 この発言にラオウはニヤリ。
 「ならば試してみるがいい!恐怖に縛られた部下どもの力をな!」
 とラオウは部下二人をシュレンに差し向けました。

 「貴様は知らぬ。背に恐怖を背負った人間の力をな!
 引くことは出来ぬ。この男どもの後ろにあるのはこの拳王による確実なる死!」

 勝利以外は死という過酷な拳王の部下。
 なかなか手練な面構えにシュレンも苦戦か。いや、あっさり秒殺するシュレン。

 恐怖を背負った人間の力(大したことない)を知らなかった拳王に飛び掛かるシュレン。

 
 
 お、これは期待できるか?

 
 
 
 ダメでした。

 
 敢え無く吹き飛ぶシュレン。

 「貴様如きの拳がこの拳王に通用すると思ったか!」
 容赦ない発言で侮辱する拳王。

 人望厚いシュレンは部下たちに「後は我々にお任せを」と
 提言されますが、「お前らが何百かかろうと奴を倒せはせぬ」と
 断りました。このマンガの強弱の差はすごいですからね。

 奴の行進はこの俺の命で食い止める!と奮い立つシュレン。
 
 「貴様らのようなちっぽけな集団などゴミ同然!失せるがよい」 
 悪の帝王に相応しいセリフを吐く拳王。

 せめて一矢報いたいシュレンは最後の手段、全身火だるまの術で
 拳王を道連れにダイブしました。

 
 
 
 まさに灼熱のごときシュレンの闘志。
 
 命をかけたシュレンの炎に、流石のラオウも燃え始めました。
 
 あひー、とシュレンがもだえる中、ここでまさかの拳王問答!

 
 (黒王「いい加減にしてくれ!」)


 眉ひとつ動かさず尋ねられたので、シュレンも思わず乗ってしまいました。

 「我が将の永遠の光!ケンシロウならば光輝く、
 されど拳王!貴様が前に立てば我が将の星は涙に濡れる!
 それだけは!それだけはさせぬ!」

 このセリフは重要なフラグなわけですが、そろそろ熱くなってきたラオウは
 この程度の炎では俺の野望を灰にすることは出来ぬ!
 とシュレンの首をへし折ってしまいました。

 「まさに炎の男よ…」
 北斗補正で無傷の拳王はシュレンを偲ぶのでした。

 
 その頃兜に包まれた南斗最後の将は、流星によって知ったシュレンの死を悲しんでいました。

  
 そしてラオウは命を懸けたシュレンの執念に、どうしても最後の将に会いたくなったので、
 ケンシロウとの決着はひとまず置いておいて、拳王配下の最強部隊をケンシロウに差し向けさせることにしました。

 
 (シュレン、ヒューイ、お前たちの死は決して無駄にはせん!)
 フドウは部下から報告を受けていました。

 それによると現在のラオウの位置はフドウ達よりも将に近く、
 このままでは先にラオウが将に見えてしまうことになります。

 ここはケンシロウがモヒカンから車をかっぱらって、一目散に
 将の下に向かうのが一番現実的ですが、どんな時でも徒歩に固執する
 主人公はあてになりそうになりません。

 「雲のジュウザを探せ!」

 フドウは仲間を頼ることにしました。
 五車星の一人、雲のジュウザの実力とは…
 

 今回の犠牲者

 
  
 女をかっさらってきたモヒカンの親分に尿撃を食らわせたのは噂のジュウザ。
 この漫画は本当にテンポが良いです。

 怒り心頭のモヒハゲでしたが、ジュウザは華麗に彼の顔面に不時着し、
 女はこのジュウザがもらうぜ!とモヒ達の神経を逆なでします。

 「女だけじゃねえ、この男が通った後は草一本残っちゃいねえという!」
 モヒカンたちにも評判最悪のジュウザ。

 口に違わず、華麗にハゲを料理したジュウザは女も食料も奪って行きました。
 
 
 さて、ハーレムかと思われたジュウザでしたが、女は全員子持ちであり、
 村へ帰ることを望んでいました。

 根は優しいジュウザは落胆しつつも、女たちに食料を与えて村へ返してあげました。

 そこへやって来たのはフドウの部下。

 拳王を止めろというフドウの願いでしたが、誰の言うことも聞きたくない
 我儘なジュウザは拒否します。

 「俺はあの雲のように自由気ままに生きる」

 「ならばせめて一目だけでも将にお目通りを!」

 
 一方こちらはケンシロウご一行。一刻を争う事態だというのに、
 のんきに歩いてやがります。

 そこへ突然の落石。ここはフドウが身を呈してリンとバットを守りました。
 救世主は一人でよけました。

 落石の正体は拳王最強の配下と触れ込みのみなさん。

 ゴミ払いは私に!とかフドウ言われたはずですが、
 血に飢えた救世主はモヒ殺しをフドウに許しません。

 北斗神拳最終奥義「下がっていろ」をフドウに炸裂させると、
 今日も元気に棒を振り回します。

 火の手がこっちにも及んできたのでフドウも応戦しつつ、
 ジュウザ動け!ストーリーの都合上!と焦っていました。

 
 その頃ラオウはジュウザの噂を聞いていました。
 しかしラオウの知るジュウザであれば、その男は動かぬ!と
 自信たっぷりです。

 「ジュウザはこの世に己の魂を捨てた男!」
 どうやらジュウザにはなにやら深い過去がありそうです。

 
 件のジュウザは女風呂に侵入してときめいていました。
 フドウの部下は必死に後を追います。役得です。

 「何を今更他人の為に命をかけなきゃならん!」
 将を他人呼ばわりで、なんで五車星にいるのかわからないジュウザ。

 業を煮やしたフドウの部下はジュウザのメンタルを攻めることにしました。

 「やはりあなた様はまだあのお方のことを…」

 「なにィ!?」

 「どんなにジュウザ様が無頼を装っても、
 我々の目にはあのお方を忘れようとする哀しい行動に見えまする」

 この一言に激しく反応するジュウザ。
 「忘れい!忘れねばうぬらをこの場で叩き殺す!」

 そこへ現れたモヒカンというか、村の親玉。
 「今俺は虫の居所が悪い!手を出せば死ぬぞ!」と
 ここまでは救世主っぽかったのですが、モヒ達に笑われたので
 
 「何をヘラヘラ笑ってやがるクソヤロウ!やるなら来い、
 まとめて墓場に放り込んでやるぜ!」

 とどうにもかっこ悪いセリフを吐いてしまいました。
 救世主なら黙って血で返礼しているところです。

 まあこの後親玉を華麗に昇天させるのですが、
 ジュウザの拳は我流だそうです。南斗聖拳ですらありません。
 このマンガもなりふり構わなくなってきました。

 
 その頃拳王は黒王を走らせていました。
 「恐るべきはジュウザの才よ!この拳王の拳をもってしても
 倒すのは容易ではない!だがジュウザは動かぬ!」 

 五車星達が必死にラオウを止めようとする、将には何か謎がある!と
 ラオウがやる気になっている一方で、ケンシロウは
 「これ以上五車の男を使う必要はない!俺はラオウを倒せばそれでいい!」
 とフドウを説得していました。

 ところがフドウは、南斗最後の将に会った時こそケンシロウは最強の男になるというのです。
 俺はすでに最強だ、と内心むかつく主人公でした。

 そこへまたしても現れた拳王捨て石部隊。
 ケンシロウはやる気満々ですが、フドウはジュウザが動くことを切に願うのでした。

 
 「は!ここは?」
 目を覚ましたジュウザは囚われ、将の前にいました。
 フドウの部下に薬を盛られたようです。

 無言で鉄仮面を取る将。そこには驚きの顔が…!

 「私の為にお前の命が欲しい」
 
 「よかろう、この雲のジュウザの命、あんたにくれてやる!」 
 こうしてジュウザは再び心を取り戻したのでした。
 五車星なのに将の正体を知らなかったってどうなのよ?


 ジュウザがフドウの軍と共に拳王の下へ向かう一方で、
 拳王モヒカン部隊はケンシロウの前に立ちふさがりました。
 ジュウザには独自の部下がいないようです。 
 
 腕を鳴らすケンシロウでしたが、早く将の下へ!とフドウは
 ケンシロウを促しました。
 
 なぜだ?一人で余裕だぞ。犠牲者を増やすだけだ。と 
 このマンガのパワーバランスを説くケンシロウですが、フドウは
 将がケンシロウと会った時、将の顔に笑みが戻るというのです。

 「そしてあなたの宿命の旅も、そこで終止符が打たれるかもしれません!」

 「なに!?」

 このフドウのセリフは捉えようによっては強烈な皮肉なのですが、それはまた追々。
   
  
 こちらは案の定死屍累々のフドウ軍。ところが新たに拳王の前に立ちはだかったのは
 まさかのジュウザ!

 「久しぶりだなラオウ!」
 どうやら二人は顔見知りのようです。

 「何故動いた?既にこの世に己の心を捨て去った貴様が何故?」

 「雲ゆえの気まぐれよ」

 交錯する両者。拳王の兜を割るほど鋭い拳の冴えを見せたジュウザに、
 ラオウはジュウザの心が蘇ったことを知るのでした。

 
 ―回想―

 ジュウザが幼いころより妹のように可愛がり、育てた女。
 その女は美しく成長した。

 ところがその女はジュウザ母違いの妹だった!
 誰か最初から教えてやれよ!
 
 「い…妹!?」

 生憎と妹属性に理解のない世紀末―
 ジュウザは泣く泣く女を諦め、女は女でちゃっかりケンシロウの下に走った!

 そう、女とはユリア!

 
 ―回想終わり―


 そんなジュウザのハートブレイクは、多分リュウケン辺りに言いふらされて
 広く知られているようで、ラオウももちろん知っていたのですが、そんな
 ジュウザに何故心が戻ったのかはわからないのでした。

 とにかくジュウザが復活した。ならば馬から降りねばなるまい。
 と拳王は地に立ちました。

 同じ南斗のレイは全く歯が立ちませんでしたが、ジュウザはどこまで肉薄できるか。
 いや、ジュウザは南斗ですらありませんでしたね。
 
 
 一方ケンシロウは迷っていました。
 戦場にリンとバットを残していく、それは救世主としてどうか?
 揺れるケンシロウの心でしたが、リンが大丈夫というので
 競歩で去って行きました。

 
 「容赦はせぬぞ!」マントを脱ぐラオウ。

 「したらお前の負けだ!」こちらも負けていません。

 「よういうた!この世の覇者の拳、死出の土産に持っていくがいい!」
  
 拳においては恐怖がスキを誘うのですが、
 天才ジュウザは拳王を前にも臆することなく、間を詰めます。
 
 変幻自在の蹴りを繰り出したジュウザに、なんとかガードするラオウ。
 
 「ジュウザ…やはりこれほどまでの男になったか!」
  
 あの日のことが目に浮かぶわ…と読者を惹きこむ親切な拳王回想です。

  
 ―回想―


 ラオウが中2の時、トキは木に登って卵を取ろうとしていました。
 そこをラオウは木ごとなぎ倒し、「さあ取るがいい!」

 ところが卵がありません。一緒に潰れちゃったか?と思いきや、
 中2のジュウザがゲットしていました。

 「いかにもお前らしいやり方だ!必要以上のものまで取ってしまう」

 「ならば貴様ならどうするというのだ」

 「俺か?俺は喰うだけ」

 やんのか!?と牙を剥くラオウに、ジュウザは卵をぶつけ去って行きました。

 「怒るなラオウ。怒れば奴の術中にはまるぞ…」
 と久しぶりのリュウケン。

 恐るべしジュウザ…お前たちに匹敵する才の持ち主よ…
 実は養子にしたかったけど、断られたに違いありません。

 
 ―回想終わり―

 
 「だがうぬの拳には弱点がある!我流は攻において威を発するが、
 守に転じて威を失う!」
 
 ぬうん!と攻め立てるラオウ。
 ジュウザは何とかかわしたものの、北斗神拳の恐ろしさを噛みしめました。

 「貴様はまだ秘拳を隠しておる。試してみよその秘拳を!」
  
 「俺の拳は邪拳故、種明かしは一回きりよ!」

 ラオウに飛び掛かるジュウザ。これは、相討ちか!?
 と思いきや、ジュウザはラオウを飛び越し、黒王に飛び乗りました。

 これ以上のトラブルは勘弁!と嫌がる黒王を捩じ伏せ、ジュウザの合図とともに
 フドウの軍は拳王軍を岩で押し潰しました。

 「貴様らの足は奪った!これが雲のジュウザの生き方よ!」
 とジュウザは黒王を駆って行きました。
 
 「ジュウザ喰えぬ男よ!」
 今までの力任せ男ども(代表:主人公)とは異なり、ジュウザは知性派のようです。
 

 「俺は何日奴を止めればいい?」
 見事に拳王をはめたジュウザでしたが、実は先の戦いで腹から出血していました。

 必要なのは二日の足止め…、
 「やはりこの命捨てねばなるまい…」とジュウザは覚悟するのでした。 


 こちらは馬を奪われた拳王。
 部下にレガースを付けさせつつ、仏頂面で仁王座りです。

 車が一台助かっております!どうかそれにお乗りを!と
 部下に勧められますが、「俺には免許がない!」と快答。
 案ずるな、ジュウザは必ず戻ってくる!と拳王は自分に言い聞かせるのでした。
 
 
 しばし後、ケンシロウは順調に将の下へ歩いていました。
 
 そこへ偶然遭遇してしまった、拳王死兆星部隊の皆さん。
 生憎子供を鞭でシバいているところを目撃されてしまったので、
 全力で生涯を全うさせられました。命乞いとか全然聞いてくれません。

 そこへフドウの部下がバイクで現れました。
 「ここから先は我々が将の下まで案内します」
 いや、最初からバイクで来なよ。

 ケンシロウが2ケツで峠を攻めようという時、先ほど助けた子供は、
 フドウの部下の顔見知りであり、兄弟がヒルカという男に攫われたと言います。
 
 その子たちはすべてフドウを里親とする子であり、フドウは捨て子を
 自分の子として養っているのでした。

 ヒルカは拳王の部下の中で最も冷酷といわれる男であり、
 その上攫われたタンジとジロの実父であるというのです。
 
 ヒルカはタンジとジロを人質に取るつもりであり、
 そうなるとフドウ達の命が危ない!とフドウの下へ行こうとするケンシロウ。

 しかし将の居城は目と鼻の先であり、フドウの部下は将との会見を優先するよう勧めましたが、
 「将の涙もこの子の涙も違いはない」
 と珍しく少年誌の主人公らしいところを見せるのでした。

  
 ケンシロウの危惧した通り、ヒルカはタンジとジロをフドウの目の前で
 流砂に投げ込みました。

 「父さん!」と泣き叫ぶ子供たち。 
 その叫びは実の父ではなく、まぎれもなくフドウに対してのもの。

 「見捨てはせぬ!実の父に棄てられた兄弟を!」
 フドウは流砂に飛び込み、子どもたちを救うほかありません。

 (すまぬ将よ!俺はここまで。
 しかし誰かが、誰かが愛を信じさせてやらねば!)
 フドウは子供たちを抱き締めるのでした。

 
 「ガキどもから殺れ!」 
 非情にもヒルカはリンとバット殺害を命じます。

 喜び勇んで斧を振り上げたモヒカンでしたが、ケンシロウが間に合いました。
 もちろんモヒカンはアレされましたよ。

 「てめー何戻って来てんだ!!」
 フドウはぶち切れました。

 ケンシロウが来なければリンもバットも死んでいるわけですが、
 ケンシロウは怒ることなく、人の血と涙で己の未来をつかもうとは思わぬ!
 そして俺は死なぬ!とかっこつけました。

 フドウの部下二人はフドウにロープを投げ、引き上げようとしますが、
 300キロを超える巨体を二人で持ち上げるのは無理というものです。

 結局頑張っているうちに、哀れにも部下は矢で射殺されてしまいました。


 「ガキを助けるには流砂の外に投げるしかない…だが一瞬にして串刺しよ!」
   
 「ヒルカ!うぬはそこまで人間の心を捨てられるのか!」
 怒りのフドウは肺活量にモノを言わせ、周囲の視界を砂煙で覆わせました。
 これなら矢を射ることもできません。

 「ケンシロウさん!受け取って!」
 子供を投げるフドウ。

 ところがモヒカンもさる者。まさかのゴーグル着用で的確に矢を放ってきました。
 しかし、ここはケンシロウが矢を腕に受けながらなんとか救出。

 ついでに左手一本でフドウも釣り上げてあげました。
 
 もっと早く釣り上げてくれたら私の部下は…
 と言いたげな顔でケンシロウを睨むフドウ。

 ところがケンシロウは
 「この傷の痛みは一瞬、だがあんたの死の痛みは一生残る」
 と自分に酔うばかりなのでした。
 

 崖の上から一部始終を見ていたジュウザは
 「負けたわ!流石にユリアが愛した男よ!」
 とラオウの下に馬を走らせるのでした。
  

 「馬鹿な男だ、わざわざ戻ってくるとはな!」
 とケンシロウを嘲笑するヒルカでしたが、
 「つまらぬ拳だ!そんな拳を持ってゆえに鬼に堕ちたか!」
 と恒例の流派侮辱を炸裂させ、ヒルカを部下の矢で射殺させました。

 「子を捨て、心を失ってまでこの世に何を望む!」 

 
 ケンシロウの弔辞が炸裂するころ、ジュウザはラオウとの決着を付けようとしていました。

 「命を捨てに戻ったか!」
 ラオウも内心ジュウザが戻って来てくれなかったら
 どうしようかと不安だったかも知れません。ここは一安心というところです。
 
 ジュウザが戻らなかったらケンシロウは悠々将と面会できていたわけですが、
 そんなのジャンプじゃないよね!

 「ただでは捨てぬ。俺は淋しがり屋でな…」

 「久しぶりにヒリヒリしおる…見事この俺を止めてみよ!」

 我の拳の真髄、その目に焼き付けよ!とジュウザは己の防具を壊し始めました。

 



 「自ら命を賭け、窮鼠と化したか!だが鼠に獅子は倒せぬ!」
 
 先手はジュウザが仕掛けました。
 ラオウは迎撃のビンタを繰り出しますが、なんとジュウザは
 全身をベビーローションでコーティング!!!!!!

 「すっごい滑るよ!」

 と懐に飛び込まれてしまったラオウ。
 ジュウザ・フンソンはラオウに必殺奥義「撃壁背水掌」をくらわせました。

 派手に血を流す拳王、しかしインパクトの瞬間、ジュウザの秘孔を突いていました。

 膝を突くジュウザ。どうやら二人の帰趨は見えたようです。
 やはり独学では英才教育に勝てぬか…
 というか独学でここまで戦えたジュウザが天才すぎます。

  
 一方ケンシロウ達はフドウの村へ戻りました。
 たくさんのフドウの養子が迎えてくれました。
 
 微笑みながらフドウは突然の前受け身です。
 10時を回ったか?と訝ったケンシロウがフドウの背中を調べると、
 そこにはたくさんの矢が刺さっていました。

 足手まといだから、とフドウを置いていくことを
 決意したケンシロウに、フドウは涙が止まりません。

 ついでに将の正体教えろ、会いに行く手間が省ける、
 とケンシロウは将の正体を吐かせることにしたのでした。

 
 こちらは覚悟を決めたジュウザ。
 両手を広げ、ラオウにトドメを促します。

 ラオウは躊躇することなくハードなパンチをヒットさせました。
 しかしその刹那、ジュウザは殴られた反動を利用して
 腕ひしぎ十字固めを繰り出しました!

 
 己の命と引き換えにラオウの腕一本を狙うジュウザ。
 「これほどの執念、将とはいったい何者だ!?」
 
 「誰が言うか!知れば貴様は喜び勇んで将の下へ走る!」

 「将とはこのラオウが知っている人間か!」

 おっと、うっかりヒントを出してしまいましたよ。

 
 さらにこちらはフドウとケンシロウ。
 「我が将は女性…」
 
 「何?このマンガで女といえば…」

 何と、最後の将はユリアでした。

 ケンシロウはユリアが生きていた事実と、
 崩壊していくこれまでの設定に震えるのでした。

 
 さあ、腕ひしぎを頑張るジュウザしたが、
 残念ながらいま一つラオウには及びませんでした。

 ラオウは自慢の怪力で技を解くと、強引に口を割らせる秘孔で
 将の正体を聞き出そうとしました。

 
 ユリア!

 ジュウザの脳裏に浮かぶ愛しきユリア。

 ケンシロウといちゃいちゃしながら去っていくユリア。

 ハンカチを噛みしめながら号泣するジュウザ!


 悲しき思い出には秘孔すら通用せず、ジュウザは黙秘を貫きました。

 
 怒ったラオウはとどめを刺そうとしましたが、
 
 「俺は俺の意思で動く!俺は最期の最期まで雲のジュウザ!」
 
 と自らの意思で息絶えます。

 
 壮絶なジュウザの死に、ラオウは敵ながら見事、と讃えるのでした。



 南斗最後の将編 終