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 天狼編


 「果たして…
 この乱世にあの虹をつかむのは…」

 とある男が虹を眺めていました。
 何やら感慨深げな様子。
 この男は今回の主人公、リュウガです。

 さて、今日もモヒカンたちの殺戮シーンから物語は始まります。

 

 画像から大体のところはわかっていただけたと思うので割愛しますが、
 いつも通り被害者が出たところで救世主登場。
 相変わらず事件が起きないと動かない警察みたいな男です。 

 拳王の支配していた村で好き勝手するモヒカンたちでしたが、拳王がいた頃は
 ここまでモヒカンしていなかったと村人も嘆きます。

 「貴様も知っていよう!鬼の居ぬ間の洗濯という言葉をな!」
 だからなんだという話ですが、かっこ悪いセリフをかっこつけて吐くモヒカン。

 ケンシロウがモヒカンAを昇天させた時、モヒカンのボスの背後に馬が立っていました。
 乗っていたのはリュウガ。

 この村俺がもらうから、とモヒカンに略奪宣言。
 リュウガはラオウが休んでいる間、ラオウ支配下の村を奪い取っていたようです。

 後に引けないモヒカンは蛮勇を振るいますが、リュウガの泰山天狼拳で召されました。
 
 「我が星は天狼星!」

 天狼星とはすべての神に与せず、敢えて天駆ける孤狼となった孤高の星。

 「この男もまた、乱世に覇を目指すのか…」

 このままバトッてしまうのかと思いきや今日はケンシロウの顔を見に来ただけのようです。

 「これほどの闘気を持つ男に出会ったのはお前が二人目だ」
 一人目とは一体…? 
 
 そんな井戸端会議をしている最中、モヒカンはリュウガ襲来に浮足立って散ろうとしました。
 リュウガはモヒカンに容赦しない男なので、やばいと踏んだようです。
 主人公も容赦しませんけどね。

 ところがリュウガにはたくさんの部下がいたので、モヒカンたちは回り込まれてしまいました。

 困ったモヒカンはケンシロウに助けを求めますが、あきらめろ!と快答。

 
 もう人殺しはしません、許してー!と絶叫するモヒカン。
 哀れ極まるモヒカンは敢え無く体中をえぐり取られて滅してしまいました。

 死体を見降ろし、何やら感慨深げなケンシロウ。
 俺も負けちゃいられねえな、と思っているのかもしれません。

 「この乱世には大木が必要なのだ。強大な力を持った支配という名の大木がな」 
 そう言い残し、リュウガは去って行きました。

 
 さて、今回はまたもやモヒカン劇場です。

 彼の気持ちも理解してあげたい

 モヒカン奥義死亡フラグ
 

 どうもラオウは部下を見る目がないというか、その教育方針に色々と疑問を
 呈したいところですが、ここは自らの不始末を付けるべくラオウ自らモヒカンの殺戮に
 馳せ参じたようです。


 
 よいしょっと

 
 まさかの拳王降臨に一億総土下座のモヒカンたち。
 そのうちの一人にリュウガはどこだ?とラオウは尋ねます。
 「拳王様に弓引いた不届きな野郎は今築き上げた己の居城に!」
 とモヒカンは答えますが、褒美に与えられたのは黒王のフットスタンプ(もちろん死亡)。 

 この後モヒカンたちは黒王に踏み潰されて行きました。


 恐怖の帝王帰還!にモヒカンが震える中、ラオウはリュウガの居城にやって来ました。

 王の座るような椅子でラオウを迎えるリュウガ。
 ここは拳王の再起戦か、と思いきや、
 「あなたの伝説を汚すであろう枝を払っておきました」
 とリュウガはあっさりラオウに席を譲りました。 
 
 「部下(モヒカン)たちが勘違いをしているようだな…」 
 どうやらリュウガはラオウに弓引いていたわけではなく、ラオウのために行動していたようです。
  
 褒美は何を望む、とラオウ問われたリュウガ、その返答はケンシロウとの闘いでした。

 「我が宿星…天狼の星ゆえに…」

 止める理由はない、とラオウは許し、黒王で散歩に出かけました。

 天狼星は何者にも与しない天涯孤独の星。
 それが何故このラオウに忠誠を誓うのか、何故ケンシロウとの闘いを望むのか、
 その狼の目で何を見ておる?
 と首を傾げたところでリュウガの回想シーンです。

 
 ―回想―
 
 時はちょっと前の世紀末!
 まだケンシロウとのファーストラウンドが始まる前のこと、
 ラオウとリュウガはともに馬に乗って佇んでいました。

 そこへ齎されたのはモヒカンからの報告。
 なんでもその村はどんなに殺しても抵抗しないとか。

 なぁに〜!といきり立ったラオウは件の村に駆けつけました。

 そこでは確かに抵抗せず、食料をすべて無償提供する村人の姿が。

 「なんだこの村は!薄気味悪いったらありゃしねぇ!」
 モヒカンが怯える中、ラオウは村長はどいつだと尋ねました。

 
 登場したのは神父のようなおじさん。
彼の話術はどこまで拳王に肉薄できるでしょうか…

 「何故抵抗をせぬ」

 「抵抗は相手の力を生みます。力は我々弱いものからすべてを奪うでしょう」

 無抵抗は弱者が身を守るための唯一の武器。
 ここはガンジー主義を体現した村だったのです。

 武器だと…?と辺りを睥睨するラオウ。
 そこには張り付いたような微笑を浮かべる村人がいました。

 ここでラオウは突然子供を鷲掴み!
 「ならばその武器でこの小僧の命を守ってみよ!
 うぬらの笑いで守ってみよ!」  
 と言い放ちました。

 突然に事態にたじろぐ村長達ですが、当の子供は震えながら笑みを絶やしません。

 「何故笑う、死ぬのは怖くないのか?」と子供を睨むラオウ。

 「こ、怖いです…で、でも笑っていろと…自分の心を捨てろと…」 

 この回答にラオウは激怒。
 「怖くば俺の腕を食いちぎってでも抗え!戦わねばその震えは止まらぬ!」

 そう子供に説教し、解放すると、村長の前に仁王立ち。これは怖いですよ。

 
  
 そして繰り出される拳王ビンタ。
 村長は痛みに悶絶し、地に伏します。

 「意思を放棄した人間は人間にあらず!ただ笑いと媚びに生きて何が人間だ!」

 ラオウは会心の名言とともに「笑ってみろ!」とにじり寄ました。
 村長はあまりの恐怖で笑いをなくして助けを請います。 

 「よいか!この拳王には無抵抗は武器にはならぬ!」
 繰り出された右拳。哀れ村長真っ二つ。

 確かにこの世紀末においてガンジー主義は何の効果もありません。
 モヒカンにただ蹂躪されるのみです。
 しかし恐るべきは拳王…

 
 傍らで一部始終を見ていたリュウガは、この件で天狼の星は極星には
 なれず、時代は天狼より北斗を望んでいる、とラオウの配下に
 付くことになったのでした。
 

 ―回想終わり―

  
 ―これはあなたに対する裏切りではない、ただもう一つの北斗をこの目で
 確かめたいだけのこと 

 リュウガの目的はケンシロウを見定めることのようです。


 
 その頃ケンシロウはストレス解消していました。

 モヒカンの惨状を目撃してしまった親子連れは命乞いしますが、
 何も知らず近寄って来てしまった子供を、ケンシロウは優しく撫でました。

 リュウガは遠巻きにこのシーンを見つつ、
 「ラオウは子供に恐怖と戦いを教え、ケンシロウは子供の無垢な心をとらえる」
 果たして時代はどちらの巨木を欲しているのか…を首を傾げました。

 だが時代は急ぐ!もはやこれ以上の地獄は…
 リュウガの脳裏に浮かぶのはまさかのユリア!
 なんとリュウガはユリアの兄だったのです。
 早々に死んだ女なのに、随分と引っ張りますね。

 「許せ我が妹ユリア!強烈なる巨木なくばこの世は治まらぬ!
 そのためなら天狼は望んで血に飢えた魔狼となろう!」

 そしてリュウガは非情なる決断を下すことになるのでした。

   
 「我が名は天狼のリュウガ!これよりこの村は拳王様のもの!
 逆らう者は死あるのみ!」
 そう言うとリュウガは見境なく村人(モヒカンではない)を殺戮し始めました。
 果たしてリュウガの真意とは…

 
 遅れて登場したケンシロウは死体の山に驚きます。
 伝言役として生き残されていた老人は、トキの村がやばい、と
 言い残してコト切れてしまいました。

 トキの村、それは女子供、老人、病人等が唯一暮らしているという村。
 トキは本当に救世主ですね。

 
 忘れているかもしれませんが、リンとバットはトキが面倒みていたようです。
 ケンシロウは余命幾ばくもないトキにどこまで甘えるつもりでしょうか。
 そしてリュウガはケンシロウより早くトキの下にやって来ました。

 トキはラオウ戦の影響から既に戦う力がありません。
 リュウガの放った矢を無残に食らってしまいました。

 トキはもう戦えない!せめて安らかに死なせてあげて!とリンは懇願しますが、
 「だからこそ殺す価値がある!」とリュウガは非情に徹します。

 おまけに「どけ!」と言いながらリンにまで手をかけようとするリュウガ。
 なんとかトキが実を呈して庇いましたが、トキはリュウガの真意を訝りました。

 「北斗神拳の神髄は怒り。怒りなくしてケンシロウの拳はすべてを発揮せぬ」
 そう言いながらトキをえぐるリュウガ。

 「リ…リュウガ、その目に時代を見たか!」

 「ケンシロウがこの俺に倒れるようであれば時代は奴を必要とせん」

 どうやら虐殺の目的はケンシロウの力を引き出すことにあるようです。
 「その全身に浴びた帰り血が…お前の涙に見える!」

 どうやらトキはリュウガの真意を見抜いたようです。

 「見抜いておったか…
 俺は敢えて魔狼となりて、ケンシロウを深き悲しみの淵に。
 そのためにはお前の死が必要だ。
 奴はまだ真の悲しみを知らぬ。お前が死ねばケンシロウが… 
 時代が動く!」

 それならトキだけを狙えばいいのに、村人は全くの殺され損です。

 この言葉にトキはヨロヨロと立ちあがり、
 「ならば殺すがよい。この定められた男の命が次の時代の礎となるならば本望」
 と覚悟を決めました。

  
 「頭は下げぬぞトキ!敢えて時代の為に魔狼の悪名を被ろう!」

 ―さらば!―

 
 同時刻、ケンシロウ、ラオウともにトキの死を感じたのでした。

 
 しばらくして、ケンシロウは偶然会ったリンとバットにトキはリュウガの城に
 連れて行かれたとの報告を受けました。って、トキの村にいろよリュウガ! 

 テンポよくリュウガの城にやって来たケンシロウ。
 手下を適当に散らかしながらリュウガの前に仁王立ちです。

 「トキをどうした!」

 「この血が見えぬのか?」
 ケンシロウを挑発するリュウガ。

 「何故狂気の殺戮を?」
 ケンシロウもリュウガがただのモヒカン的動機で殺戮をしたのではないと
 考えているようですが、リュウガの回答は至ってシンプルでした。
 「戦えばわかる!」
 
 その上血の付いたトキのヘアバンドを持ち出し、奴はくたばった!
 トキを倒したこの拳でお前もあの世へ送ってやろう!
 怒れ!怒るがよい!とケンシロウを挑発するリュウガ。

 それほど死にたいか!と久しぶりに服を破った本気モードのケンシロウ。
 「ならば死をくれてやる!」
 
 リュウガも手傷を負わせるなど頑張りましたが、本気になったケンシロウの
 敵ではありません。

 「そこまでだケンシロウ」
 ケンシロウが止めを刺そうとした時、物陰に現れたのはまさかのトキ!
  北斗兄弟の予感もあてになりませんね。
 
 「止めを刺すことはない。その男はすでに自分で止めを刺している」

 なんとリュウガは狂気の殺戮に走る前、陰腹を召していたのでした。 
 拳王の覇権が完成に近づいた今、ケンシロウ、ラオウどちらが治者に
 相応しいのか命をかけて確かめたリュウガ。

 そして時代はラオウよりケンシロウを望んでいる、と確信したのでした。 

 「ケ…ケンシロウ…お前を選んだ我が妹、ユリアの目に狂いはなかった」

 「な!?」義兄さんだったのか!驚愕の真実に驚くケンシロウ。

 眉一つ動かさず殺戮を続けてきたケンシロウですが、身内に手をかけたは
 これが初め…
 てでもないんですが、
 やはり衝撃は大きいようです。

 思わずぷるぷるするケンシロウでしたが、
 トキはそんなケンシロウに最後の助言を与えます。

 「哀しむなケンシロウ、哀しみを怒りに変えて生きよ!
 拳王の統治は恐怖によってなる。されどその後の平安はお前の手で!」

 ラオウの支配にも大義名分を与える絶妙のトキ演説が終わり、
 トキはリュウガを抱えてケンシロウに別れを告げました。

 長々と引っ張ってきたトキ死亡フラグもとうとう終わりを迎えました。

 ケンシロウはトキとリュウガの火葬に拳を振るわせ、またひとつレベルアップするのでした。


 天狼編 終