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 トキの戦い編


 「すまんな、お前の命をもらおう!」

 トキ、ケンシロウとの再戦を誓い、とある山奥の洞窟にやって来たラオウ。
 そこには手強そうなアイヌ系の武人が仏像掘りのバイトをしている最中でした。

 正体は先代の伝承者リュウケンに並ぶ実力を持つ北斗神拳使い、コウリュウ。
 ラオウの目的は傷の回復を図る稽古台。その辺のモヒカンでは回復の度合いがわからないのです。
 そしてコウリュウもラオウの到来を予感していたのでした。


 一方、サウザーの圧政解放に喜ぶ民を前に、トキはラオウの拳を封じることを誓っていました。
 「我が生涯の敵はラオウ!」
 前回はトキの方が上回っていたようでしたが…


 さて、ラオウとコウリュウの戦いが始まりました。
 伝承はリュウケンに譲ったものの、実はリュウケンより強かったという触れ込みのコウリュウ。 
 なぜ伝承者を譲ったのかはわかりませんが、案の定コウリュウは全然拳を封じていません。
 まあ伝統って変わるものですからね。
 
 
 
 リュウケンにボロ負けだったラオウはコウリュウにどこまで肉薄できるのか、
 と思いきや、一瞬の攻防で勝つことを諦めたコウリュウさんは「七星抹殺」という 
 相打ちの奥義を繰り出しました。いくらなんでもひどい扱いです。

 案の定ラオウは普通にぶん殴って倒してしまいました。
 レイですらマントで奥義を封じられるという手を使われたのに…

 「ラオウ、トキ、ケンシロウ、の三兄弟により北斗神拳一八〇〇年の歴史は今最強の時代に!
 神はなぜ同じ時代に三人の非凡な男を送り出したのだ!各々が名に恥じぬ伝承者になったであろうに…」

 三兄弟を褒めつつ、コウリュウは息絶えました。ジャギよ…

 
 コウリュウを倒したラオウ、柄にもなくコウリュウ作の仏像を添え、立ち去ろうとします。
 そこへ登場したのがコウリュウの息子二人。
 手に鉄棒をもっていることから、限りなくモヒカンに肉薄する実力だと思われます。

 「無駄だ!」クールに言い放つラオウ。
 しかし父を殺されて黙っているわけにはいきません。
 コウリュウJrたちは頑張って棒を振るいました。

 このざまです。

 こりゃどう見ても終わったなというところで場面は変わって、
 ケンシロウ達はコウリュウの部下からコウリュウ死亡の報告を聞き、
 どこかへ向かっていました。

 しかしトキの病状は吐血してしまうほど深刻。
 ケンシロウは何かを言いたそうな目でトキを見つめます。

 「病んだ体ではラオウを倒せないというのか」ケンシロウに問うトキ。

 「その目で確かめてみるがいい!私の病が拳をも蝕んでいるかを」

 なんとトキ対ケンシロウのドリームマッチが始まりました。
 
 優しい心を持つトキですが、その本質は拳士。
 一度はケンシロウと真剣勝負を望んでいたのです。

 「ほおう!」「ふん!」

 刹那、交錯する二人。結果は寸止めで相討ちでした。

 「見事だケンシロウ。伝承者の拳確かに味わった」
 
 「病に冒されていなければトキ…」
 
 「お前と互角に戦えたのは宿命!今倒れてはならぬという宿命が
 この病んだ体をも突き動かしているのだ!
 そして私にはあの男をどうしても倒さなければならぬ理由があるのだ。
 私とラオウだけの…」

 果たしてその理由とは…

 トキはケンシロウに魂を残し、ラオウとの戦いに命を捨てる覚悟なのでした。
 
 
  
 こちらは大変なことになっているコウリュウJr達。
 誰もが断末魔を予想している中、意外にもラオウは演説を始めます。

 「同じ道を進めば同じ宿命を背負う!兄弟ならば違う道を選ぶがよい」

 Jr達を殺さず、ラオウは去って行きました。彼も大分丸くなりましたね。


 さて、ケンシロウ一行が向かったのは意外にもコウリュウの下ではなく、
 トキの両親の墓でした。隣には小さな墓が二つ、一つはトキの墓、もう一つは
 実の兄が入るべき墓。ケンシロウもトキの実の兄は知らないようです。
 
 「やはりここに足が向いたかトキ!」
 ここでラオウ登場です。

 「父と母が私たち兄弟を引き合わせてくれたらしい」
 
 トキの実の兄とはラオウ。「やはり!」とケンシロウも納得顔です。
 小さい頃から一緒に暮らしてきて、なんで知らなかったんでしょうか…

 「ここの他にあなたと戦う場所はない」
 
 トキの言葉に、ラオウが岩盤をぶち破ると、
 その空洞には子供用の胴着が置いてありました。

 

 「覚えているか、あの時のことを」
 
 「良く!」


 ―回想― 


 まだ幼いころのラオウとトキ。
 トキは両親の死亡に泣いていました。
 ラオウはそんなトキに強くなれ、と励まします。

 「挫けそうになったらここにきてこの胴着を見て思い出せ!
 俺たち兄弟は誰にも負けぬ!この世で一番強い兄弟であることを!」
 
 上の画像でラオウが持っているのはその時の胴着でした。

 そこへ現れたのは若かりし頃のリュウケン。
 ラオウのことは父親から頼まれていた、と面倒をみるようですが、
 なんとリュウケンはラオウたちの足場を崩し、崖下に落としてしまいました。

 「私が養子の約束をしたのはひとり。二人はいらぬ」
 ラオウたちの親父も酷な男です。

 這い上がって来た方を養子としよう!強くなければ北斗神拳伝承者になれぬ!と言い放つリュウケン。

 トキは落下の衝撃で満足に動けない上、優しい性格から兄に道を譲るのでした。

 一方鬼のリュウケンは崖の上でしばらくボサッとしてましたが、あんまり遅いので痺れを切らして
 帰ろうとしました。

 そこでギリギリ間に合ったのはやはりラオウ、と思いきや、
 なんとラオウはトキを抱えたまま崖を登りきったのでした。

 弟と一緒でなければ養子にならぬ!とかっこよく決めたラオウ。
 リュウケンは結局二人を養子にしたのです。
 その後は養子インフレになるわけですが。

 
 ―回想終わり―

 
 「始めるか!」
 
 ラオウはマントを脱ぎ棄てました。
 実の兄弟でも、語り合うのは言葉ではなく拳なのです。
 
 臨戦態勢に入った二人。ケンシロウもこの戦いをただ見守るのみです。


 ラオウの剛の拳に対し、柔の拳で答えるトキ。
 パワーアップしたラオウでしたが、それでもトキは互角の勝負をします。

 「死期が貴様の拳を高めたか!」
 
 トキはラオウのアッパーを華麗にかわし、自分の拳を高めたのは死期ではなく
 あなた自身の存在だ!と回想シーンを挿入するのでした。


 ―回想―

 養子になったラオウはリュウケンと稽古をしていました。
 そのスパルタ教育にボロボロになるラオウ。
 
 そんなラオウを今日もトキは心配そうにのぞき見つつ、
 リュウケンが引っ込んだ後は倒れたラオウに駆け寄ります。

 「俺は絶対に挫けん。俺が挫けたら俺もお前も放りだされる、
 そんなことは絶対にさせん。それに俺は必ずこの世で一番強い男になる!」 

 どうやらリュウケンはラオウにのみ北斗神拳を教えているようです。
 崖から落としたのはどちらが生き残れるかを試したようですが、
 どちらも来なかった場合帰ろうとしたので、ラオウ一人で登ってきたら
 トキは置いてけぼりにしたと思います。
 まさに伝承者の鬼リュウケン。ラオウに殺される理由たっぷりです。

 
 リュウケンに稽古つけてもらえないトキは、日常の雑務をこなしているようです。
 今日も川で洗濯していると、愛犬のココが戯れにシーツを持って行ってしまいました。
 慌てて追いかけるトキでしたが、そこにはボウガンで射殺されたココが…

 ぐへへへー、丁度いい的だったんでねーと登場した死兆星全開の男。
 キレたトキは男をボコボコします。
 
 初めての殺人、になるかと思いきや、リュウケンが止めに入りました。

 北斗神拳を教えていないのに、道場をのぞいていただけで拳を会得していたトキ。
 そのすさまじい才能に、リュウケンは伝承者レースに参加することを許可するのでした。

 兄を超えたいと願うトキ。
 そんなトキに、ラオウはもし自分が道を誤った時は、お前の手で俺の拳を封じてくれ、と
 頼むのでした。

 
 ―回想終わり―


 「誓いの時は来た!今私はあなたを超える!」
 荒ぶるトキ。

 目にも止まらぬ速さでラオウの体を突きまくりますが、必殺に間合いに
 入らなければ倒すことはできません。

 対するラオウは秘孔とか関係なく殴りかかります。
 トキはこれを華麗に捌き、ラオウは壁に拳がはまってしまいました。
 
 ラオウの背後を取ったトキ、絶好のチャンス!

 ところがラオウは迎撃の後ろ蹴りで追撃を許しません。
 これにはケンシロウもびっくり。
 
 これぞ北斗神拳奥義「夢想陰殺」
 相手の殺気に反応し、無意識に繰り出されるカウンター攻撃です。
 ラオウにもようやく名前の付いた奥義が出ましたね。

 二人の実力はまったく互角に見えましたが、トキは病によって長時間の戦いはできないハンデがあります。

 「トキ!このラオウを目指していたのであれば、何故非情の剛の拳を学ばなかった!
 剛は殺!柔は情!剛の道に踏み込めなかった貴様の優しさが命取りになった!」
 ここはリュウケン謎の教育方針を責めたいところです。

 もはやこの勝負見えたわ!とラオウは素早いチョップ攻撃。
 トキは捌くことが出来ない!と思いきや、真っ向から十字受けで止めてしまいました。

 まさか!トキが剛の拳を!ケンシロウもびっくり。

 「忘れたかラオウ!私があなたのすべてを目指していたことを!」
 まさにトキが使ったのは剛の拳。そして回想シーンです。

 
 ―回想― 

 
 懲りずに養子を崖下にたたき落とすリュウケン。
 今回の犠牲者はケンシロウでした。

 ほっておけというリュウケンに対し、ケンシロウを助けるトキ。
 リュウケンは「いずれお前とも伝承者をかけて争わねばならぬのだぞ」と
 咎めますが、トキの答えはいたってシンプルでした。

 「弟だからです!」
 
 兄ラオウがトキを助けた時、伝承者云々を考えただろうか、否!
 ケンシロウとの戦いも、ラオウとの戦いも、宿命が決めること、
 トキは欲も野心も捨て、あくまでラオウを目指すようでした。


 ―回想終わり― 

 
 回想が終わると同時にみるみるマッチョになっていくトキのボディ。
 
 「私の中に流れるラオウと同じ血は、私にこの拳を会得させた!」
 
 「うぬは俺の剛の拳を!」
 
 「言ったはずだ、あなたのすべてを目指したと!」
 繰り出されるトキの剛拳。ラオウは何とかこれを交わしました。

 「この拳は私の最後の戦い、すなわち!あなたとの戦いまでは使わぬと誓っていた!」
 前回はラオウがセコイ手使ったので剛の拳使う暇がなかったのですね。

 しかもラオウの頭上には死兆星が!トキの頭上にもだいぶ前から死兆星が輝いています。

 「神にすらこの宿命の対決の勝敗は見えぬ!」ケンシロウもわくわくしながらこの戦いを見つめます。


 …北斗一八〇〇年の歴史の中に生きる言い伝えがある。互角の拳を持つ強者、会い戦う時、
 その両者の頭上に死兆星輝くと!…
 
 要するに死兆星はいい加減というわけです。

 「さあ宿命の幕を閉じようラオウ!」 
 戦いはいよいよ佳境に差し掛かりました。
 黒王(馬)もヒヒーンと盛り上げること必至です。

 万人のために生きたトキが、はじめて己の願望のために戦う気になった!
 それは追い続けた偉大な兄、ラオウの背を追い越す為。

 「見事この兄を超え、この拳王の野望を砕いてみるがいい!」
 ラオウも全力でこれに答えます。

 「せめて奥義で葬ろう!ラオウ!」
 
 ラオウ、トキ共に北斗神拳奥義「闘勁呼法」を使いました。
 呼気と共に闘気を体内に蓄え、吐気と共に拳に集約する剛拳の呼法。
 二人の決着は因縁の剛拳で決めるようです。

 ため込んだ闘気と共に拳を放つ両者。
 互いに見切り合い、両腕が交錯した刹那、繰り出されたのはトキの蹴り!
 ラオウはすんでの所で上空へ逃げますが、ここを勝機と見たトキはレイばりの華麗な 
 動きでラオウ必殺の間合いに入り、宙で「天翔百裂拳」を完全に入れました。

 「トキは北斗一八〇〇年の中で最も華麗な技を持つ男、空中戦こそその神髄!」
 ケンシロウも華麗な解説で二人を後押しです。

 奥義が炸裂したラオウは両手を地に着き、吐血します。これは完全決着か?

 
 「あのときあなたが野望を捨てさえしていたら」

 とどめを刺さんと、ラオウの前に立つトキの脳裏に浮かぶのはあの日のこと。


 ―回想―

 時系列的にジャギが二人にいちゃもんをつけた直後辺り。
 
 「さらばだトキ!」
 どうやら伝承者がケンシロウに決まったので、ラオウは道場を去ろうとします。
 しかし天を握らんとするラオウに対し、トキはならば拳を封じねばならないと告げます。

 「約束を忘れたわけでもあるまい。この拳を封じるのはお前だ!いつでもこの拳を封じに来るがいい」 
 ラオウはにやりと笑い去って行きました。

 トキは一筋の涙をこぼし、
 「北斗神拳最強の男我が兄ラオウ。
 その野望さえなければ私もケンシロウも伝承者の道を喜んで譲ったものを…」と悔やむのでした。
 言うのも野暮ですが、最強はケンシロウです。


 ―回想終わり―
 
 
 決着の時。さらばラオウ、今約束を果たそう!
 トキ最後の拳がラオウに突き刺さりました。

 しかし…

 「やはり死兆星はトキの頭上に落ちた…」
 ケンシロウの言う通り、ラオウの胸に刺さったトキの拳はとどめを刺し切れていませんでした。
 
 「ト…トキ……病んでさえいなければ…」
 ラオウはトキの拳を引き抜きます。

 トキは再びラオウの胸に拳を突きいれますが、これも秘孔まで届きません。

 「き…効かぬ。効かぬのだ!」
 突然ラオウは涙を流しました。

 「まだ気付かぬと思っているのかお前の剛拳の秘密を!
 病を得ず、柔の拳ならば俺に勝てたかもしれぬものを!」
 どうやらトキの剛拳にはなんらかの秘密があったようです。
 
 「哀れトキ!幼き頃より俺を追い続け、非情の宿命に生きてきた我が弟よ!」
 
 さらばトキ!とラオウはパンチの連打でトキを吹っ飛ばしました。

 まさかの逆転KOにリンは慌てて駆け寄ろうとしますが、バットに止められます。
 ケンシロウは反応しきれていませんでした。
 
 しかしトキはまだ諦めていませんでした。
 もはや立ち上がれる体ではない…とケンシロウに案じられつつ
 何とか立ち上がり、合掌突きを放ちました。

 もはや力の残っていないトキ。合掌突きはラオウにかわされ、
 後ろから羽交い絞めにされました。

 「もういい、やめろトキ!」
 ラオウは泣きながら剛拳の秘密を暴露しました。
 秘密とは、「刹活孔」。一瞬のみ剛力を得ることができるが、
 同時に己の命さえ奪う非情の秘孔。
 トキはラオウと同じ土俵で戦うため、刹活孔で剛の拳を得たのでした。

 「徐々に弱りゆくお前の拳では俺は倒せぬ。それを見抜かれていることを知りながらお前は…」

 トキの命を奪うのはラオウではなく、病。
 「有り余る才能がありながら北斗の男が病ごときにすべてを…」

 とうとう力尽きたトキは、なぜ泣くラオウ、涙を…その剛拳と野望に変えたあなたが…
 と回想シーンに突入します。

 
 ―回想―

 
 リュウケンに入門を認められたトキはラオウと稽古していました。
 ラオウに吹っ飛ばされ、思わず泣いてしまうトキ。
 
 そんなトキを、ラオウは叱りつけます。
 「この兄を超えたくば涙を捨てろ。涙は拳に無用、涙を己の望みと拳に変えるのだ!」
 俺は天をつかむためもうすでに涙を捨てた!と少年ラオウは拳を握ったのでした。

  
 ―回想終わり―

 
 「トキお前にはわかっていたはずだ。偽りの剛の拳ではこのラオウを倒せぬことを。」
 だがあえて剛の拳を選んだトキ。あくまで兄に近づくために…

 その心が、幼き日のままの心が、死を覚悟してなおかつ兄を目指そうとした哀しき心が、
 「この俺の枯れた涙を呼び戻した!」

 トキを抱きかかえるラオウ。それは弟を想う兄の姿でした。
 
 「もはや悔いはない…宿命の幕を閉じよ」
 トキはラオウにとどめを刺すよう促します。

 「これが俺の生涯で流す最後の涙となろう!
 さらば生涯我が最強の敵!さらば我が最愛の弟!」

 「これが貴様が目指した兄ラオウの拳だーっ!」

 ラオウの拳が振り下ろされました。


 そして… 

 
 拳はトキではなく、地面に叩きつけられていました。
 その勢いからか、ラオウの体から血が噴き出します。

 「なぜ」トキは澄んだ瞳でとどめを刺さない兄に尋ねます。

 「この血は涙!この一撃はお前の哀しき宿命への兄の恨みの一撃と思え!」
 
 今拳王を目指した男トキは死んだ。ここにいるのはただの病と闘う男トキ。
 「残る余生安らかに暮らすがよい」
 ラオウは優しくトキの血を拭いました。

 トキの目からあふれる涙。
 「泣きたくば泣くがよい。もう責めはせぬ。」
 
 「体を愛えよトキ…」
 ラオウは黒王にまたがり、子ども時代の二人の服を懐にしまいました。

 「ケンシロウ!拳王恐怖の伝説は今より始まる。この命奪いたくばいつでも来るがいい!」
 ラオウは去って行きました。 

 ケンシロウとラオウ、二人の闘いは避けられないのです…



 トキの戦い編 終