プロローグ

 
  199X年 世界は核の炎に包まれた!!


 海は枯れ

 地は裂け

 あらゆる生命体が絶滅したかにみえた…


 だが…

 人類は死滅していなかった!!


 
 
 そして世界は再び暴力が支配する時代になっていた





 
 モヒカンが支配する時代にもなっていた
 



 ―この物語は、一人の男が己の肉体(と、たまに武器)で、
 荒廃した世界にはびこる悪党を
 基本的に屠っていく爽快なお話です。



 

 プロローグ

 
 脆弱な旅人を襲っては略奪を繰り返すモヒカン族のジード。
 屈強な彼らには歯向かうすべもないと思われました。
 しかしある日リーダーの元に仲間の訃報が届きます。
 
 ジードのリーダー、ジードが現場に駆け付けると、
 子分のモヒカンが「ほくと」という謎の言葉を残して
 頭が爆発してしまいました。

 なんだ、時限爆弾か?
 いや、今の時代にそんな精巧な武器が残っているはずがない。
 
 一体何が…


 ジードが頭をひねっている頃、一人の旅人が水を求めて
 蛇行していました。

 とある町に辿り着いた旅人は、水泥棒を試みましたが、
 ネズミ捕りの罠に引っかかってしまいます。
 そしてそのまま気を失いました。

 
 牢屋に運送される旅人、
 そこにはバットというコソ泥の少年も捕まっていました。

 運搬係が去った後、リンと呼ばれた看守の少女は旅人に水を差しだします。
  
 ぷるぷるしながら礼をいう旅人。
 ところがリンが牢に近づいた瞬間、
 機を窺っていたバットがリンを掴んで
 鉄格子固めをかけました。

 いまだ、早く鍵を取れ!と旅人に指示する少年。
 しかし旅人は怖い顔で少年の肘のビリビリするところを
 グリグリしたので脱獄は未遂に終わりました。

 こけたリンのパンチラを見た旅人は
 「すまんが水をもう一杯くれんか」としっかりした口調で言いました。
 
 再び水を取りに行くリン。その耳に飛び込んできたのは、
 「お前が逃げたら牢番のあの子はどうなる…」という 
 旅人の優しい声でした。

 「この世は暴力が世界する世紀末!力のある奴が全部持って行くぜ!」
 だから俺と組まないか!とバットは旅人にとって何のメリットもない提案を持ちかけます。

 当然旅人は返事すらせずにゴロゴロしていましたが、
 食器の音を聞きつけた瞬間すばやく身を起こします。

 なんとリンは水だけでなく食料まで持ってきてくれました。
   
 
 最高にいい顔の旅人




 
 リンも全力でこれを受けます。



 すっかり打ち解けた旅人は、こんなことして大丈夫か?
 と無責任な表情で話しかけます。



 
 リンも全力でこれを受けます。
 

 
 すっかりリンを籠絡した旅人は俺はケンだ、と
 本名ケンシロウのくせに初めからニックネームで呼ばせようとしますが、
 リンは自分の名前を言うことが出来ません。

 哀れなリンは目の前で親兄弟を野盗に殺されたショックで、
 口がきけなくなってしまったのでした。

 今の世の中ガキなんざ何の役にもたたねぇ、生まれてこない方が良かったんだと
 自分を棚に上げて言うバットでしたが、リンが女の武器で抗議したので
 大人しくなりました。

 「辛いか?」ケンシロウの問いに対し、リンは気丈に首を横に振ります。
 その姿に心動かされたケンシロウは、しゃべれるようになるおまじないを
 リンにかけました。後は心の叫びが言葉を誘うのです。

 ちょうどその時、長老が帰って来ました。
 「てめえジードの一味か!?」と拷問体制で
 ケンシロウを拘束します。
 
 「ジードだったらどこかにZの刺青があるはずだ。脱がせろ!」

 なすすべもなくあるいは自発的に上半身を剥かれたケンシロウの体には北斗七星の傷が!

 「こ、これは…」
 思わず長老が見とれていると、本物のジードが襲って来てしまいました。
 

 
 ちなみにジードの刺青は頭にしかありません。そもそもモヒカンしかいない。


 リン、お前も戦うんだと無茶な要請をされたリンは、
  檻のカギをケンシロウに投げて対決に向かいました。

 このままじゃあの子は殺される!ケンシロウは
 鍵なんか最初からいらねえぜと腕力で不必要に檻を破壊します。

 急いで外に出ると、すでに村人の多くはモヒカン族によって亡き者にされ、
 さらにリンが人質にされていました。

 構うことはねぇ!やっちまいましょう!と村長をアジる村人A、
 どうしたらええんじゃ!とあたふたする村長、
 やっちまったところでどの道ジードには敵いそうもないのですが。

 その時リンの目に飛び込んできたのは走り寄るケンシロウの姿。

 心を動かされたリンは「ケン、来ちゃダメ!」とおまじないを昇華させることに成功します。

 リンがしゃべった!マジかよ!
 どよめく観衆に対し、事情の知らないジードはうるせえガキ!と
 蚊帳の外です。

 感動したケンシロウはどっちにしろ殺す予定だったモヒカンたちを一掃して一件落着しました。


 村の恩人となったケンシロウでしたが、北斗現れるところに乱ありという設定のせいで
 少年、バットと一緒に村を出ていくことになったのでした。
 バットは乱の渦中なんですが、ケンシロウは気にしないんでしょうか。
 
 
 プロローグ 終



 シン編

 
 さて、バットと共に流離うケンシロウは一人の老人がKINGという
 無法者集団に追われている場面に遭遇しました。
 早速乱を呼んでしまったようです。
 
 取りあえずモヒカンを蹴散らし、
 「おれは戦いのプロだ」と
 北斗神拳伝承者としての営業に余念がありません。

 助けた老人が守っていたのは種モミでした。

 「この種モミを食べてしまえばそれで終わりだが、蒔いて実らせれば毎年米が食べられる、
 そうすれば食べ物で争うこともない、今日より明日じゃ」という老人に、ケンシロウは
 久しぶりに人間にあった気がする…と感動して老人を村に送り届けてあげました。

 ところが昨日中途半端に痛めつけたKINGのスペードが報復に老人の村を襲ってしまいます。
 「わしはどうやらここまでだが、この種モミだけは実らせてほしい…」と
 言い残して老人は息絶えてしまいました。

 怒りのケンシロウは「てめえらに今日を生きる資格はねえ!」と上手いこと伏線を回収するのでした。



 
  
  この後サクッと屠られた彼の心境を画像のサイズで表現してみました。
 さぞ怖い思いをした事と思います。

 
 DQNを蹂躙したケンシロウは老人の墓をこしらえ、その上に種モミを蒔いて弔います。
 「そんなところに蒔いたって実るわけねえだろ」ロマンのわからないバットは小馬鹿にしますが、、
 「実るさ…下のあの老人が眠っている…」とケンシロウはカッコ良く農業拒否するのでした。

  








 
 「オラオラ虫けらども生きていられるだけでありがたいと思え!」
 ここはKINGの本拠地サザンクロス。構造改革のなれの果てみたいな状況ですが、
 そこへ四天王のひとりスペードがやられたという情報が。






 
 思わず画像を生のまま載せてしまいましたが、
 この堂々たる男性はKINGのボス、シン。
 シルエット的にどうもマッスルミレニアム的な、
 この時代の少年誌でもギリギリの状態。
 ぶっちゃけ半勃起だと思います。


 スペードがやられたという情報を子分が持ってきたのに、
 シンは逃げて帰って来たと決めつけて粛清してしまいました。

 
 目のやり場に困ったまま…

 

 
 その頃ケンシロウは四天王のダイヤを「くまどりやろう!」と仕留め、サザンクロスに乗り込みます。
 そこで四天王のクラブを「かまきりやろう!」と仕留めたケンシロウはKINGの正体がシンであるような
 気がするのでした。

 

 一方シンは謎の美女に話しかけて無視されてました。


 そうこうしている間にシンの待つビルにたどりついたケンシロウ。
 階段の上で仁王立ちするシン。
 ただならぬ因縁を感じさせる二人です。
 
 このまま対決と思いきや、柱の陰に隠れていたハート様の存在に気づいたケンシロウは
 「ブタを飼っているのか?」と毒舌でハート様を挑発します。
 
 ハート様もハート様で「ブヒ、ブヒヒヒ」とまんざらでもない様子。

 
 ケンシロウの位置からは丸見えでした。


 「ブタはブタ小屋へ行け」
 (※ジャンプ連載当時は「豚は屠殺場ヘ行け」というセリフでしたが、
 言葉狩りのジード達が荒れてた頃でしたので単行本では修正されました。)
 心無い言葉と共にたたみかけるケンシロウでしたが、
 なんとハート様の分厚い肉体に阻まれて秘孔が届かず、北斗神拳が通じない!
 そう、北斗神拳は内部破壊をメインに活動する団体ですので、
 この手の輩には手を焼くのです。

 一方のケンシロウはハート様のビンタ一発でダウン。危うしケンシロウ。

 
 意識朦朧としながら何とか立ち上がるケンシロウの目の前に移った光景。
 それはケンシロウがダウンしている間にシンが急いで用意した、最愛の恋人ユリアでした。

 ケンシロウ「ユリア、俺だよ俺!」

 ユリア「・・・」

 全く反応を示さないユリア。でもいい、生きていてくれたから、それだけでいい。

 よーし、ユリアの前でカッコイイとこ見せちゃうぞとハッスルした
 ケンシロウはトンチでハート様の肉を掻き分け、秘孔を突くと
 
 「北斗神拳の前にはお前はただの脂肪のかたまりに過ぎん!死ね!」
 と最後までハート様のハートを傷つけるのでした。

 なおハート様ご逝去の際は、三大断末魔で有名な「ひでぶ」が鑑賞できます。


 
 いよいよ対決の刻、シンを前にしてケンシロウの脳裏によみがえるあの日の記憶…

 
 
 一年前、父親の墓前で人目はばからずいちゃいちゃするケンシロウとユリア。

 
 安住の地を求めようと、お姫様だっこで調子こきながら、サイドカーへ向かう二人。
 ここはユリアが運転手という展開に期待したいところです。


 そこへ現れたのは我らが救世主シン。良いタイミングだ。

 「おれは昔からユリアが好きだった!」シン愛の告白!

 「私はあなたにそう想われていると知っただけで死にたくなります」
 とんでもない断り方をするユリア。
 

 「ますます好きになる」めげないシン。

 「よせ!争ってはならぬという父上の教えを忘れたか!」何かズレてるケンシロウ。

 
 父上の回想「南斗聖拳と北斗神拳は表裏一体、争ってはならぬ。
       お互い力を合わせてそれぞれの拳法を伝授するのじゃ」


 「おいぼれのたわごとなど忘れたわ!」シンは墓を破壊し、その勢いでケンシロウもねじ伏せました。
 まあシンの親父じゃない上に他流派の人ですしね。
  

 「俺とお前の違いは欲望、執念だ!」欲望こそが人を強くするのだ!とケンシロウにレクチャーするシン。
 
 しかも「愛している」とユリアが言わなければケンシロウの体に指を一本ずつ挿入していくという 
 絵に描いたような悪党ぶりを見せつけ、ケンシロウに北斗七星の傷をつけていきます。

 「何本目に死ぬかな〜」
 胸から腹、徐々に体の下部に突き刺さるシンの指。

 しかし未熟でも北斗神拳伝承者。心臓に三本くらい入っている感じですが、
 なかなか死にそうにありません。

 ユリアもユリアでなかなか首を縦に振ろうとはしないなかなかの頑固さ。
 ケンシロウも内心早く言ってくれないかなとやきもきしているかもしれません。

 辛抱切れたシンが残りの北斗七星マークを完成させたところでユリアがようやく折れ、
 シンはユリアを連れて去ったのでした。


 場面は現代に戻ります。
 もう一度地獄に落としてやるわと襲いかかるシンでしたが、
 ケンシロウはその拳を見切り、きさまが教えてくれた執念が俺を変えた!
 とうまい具合に伏線を回収するのでした。


 もはや昔のケンシロウではないと知ったシンは、その執念の元を断てばあいつは弱まるぜと
 ユリアの胸を突いてしまいました。これで俺を倒してもユリアはいない、貴様の執念も半減だぜ!

 と思ったらケンシロウは「ぶっ殺す!」とむしろパワーアップしちゃって
 シンをボコボコにするのでした。執念に勝る怒り、決め手はそれでした。
 

 勝負はついたが…ふらふらとユリアに近づくケンシロウ。

  
 は、こ、これは!ユリアではない!ユリア百式だ!

 そう、ユリアかと思われていたのはユリアを模して造られた精巧なダッチワイフでした。
 
 販売元はどこだ!とシンを問い詰めると、シンは悲しい過去を語り始めました。


 強引にユリアを奪ったシンでしたが、その愛は本物でした。
 シンは各地で略奪を繰り返し、苦労してユリアのための街サザンクロスを作り上げますが、
 ユリアは私が生きているとあなたは略奪を続けると、ここから身を投げてしまったのです。
 そしてシンはユリアの幻影を追い求め、ユリア百式を造ったというわけでした。
 
 その辺りまで話したところで秘孔が回ってきたシンは、北斗神拳では死なん!と
 ユリアと同じ場所から身を投げるのでした。

 同じ女を愛した男、シン。ケンシロウはシンの墓を作り、哀しい目をするのでした。



 シン編 終


 

 GOD LAND編


 最強の力を持ちながらも隠居生活を求める、世の中がどうでもいいケンシロウ。
 バットと共にとある町にたどりきます。

 そこへ通りかかった車の中には、なんと一話で登場したリンが囚われていました。
 
 リンをさらったのはゴッドランドという理想郷を作ろうとする狂信者でした。
 優秀な子孫を残すため女を各地でさらっているという噂に、ロリコンの魔の手が伸びるのを
 危惧したケンシロウは後を追うことにしました。

 同じ頃、GOLANに嫁やストーキング相手を奪われた男たちは護送車に襲撃をかけていました。

 
 何故かこの画像がじわじわくるので貼っておきますね。

 
 ところが輸送を担当していたのはゴッドランドの武装組織GOLANでしたので
 あっという間に襲撃男たちは粛清されてしまいました。
 
 この直後、ケンシロウが追いついたのでとりあえずGOLANの雑魚達のナイフ投げを
 ヌンチャクでピッチャー返しです。

 

 ケンシロウと対峙した殺人糸使いのドリアン(仮)は
 「さあ突いて来い、突いてきた瞬間貴様の手首が宙を舞う」と挑発します。

 ここはケンシロウも二秒ほど物思いにふけってから、顔面キックで問題解決。

 
 「ケン…」
 
 再開に涙するリン。しかしケンシロウの周りには、主にケンシロウが作った敵が
 うじゃうじゃしている危険プレイスです。
 ケンシロウはなぜ来た?俺は危険な男だ、別にロリコンとかそういう意味ではないぞ。
 と尋ねますが、幼いリンには自分の感情をうまく言葉に表すことができません。

 ケンシロウの容赦ない言葉責めが本格的に始まろうとしたその時、
 目の前で父親を殺されたばかりの少女がパニックを起こしてしまいます。

 少女をおとなしくさせたケンシロウは
 「これ以上リンと同じ人間を作りたくない」とゴッドランドに単独潜入することにするのでありました。


 ケンシロウが「皆殺しだー!」と猛っている頃、リンとバットは町に戻っていました。

 ところがバーテンが無駄にGOLANの強さを煽ってリンの不安を増大させます。
 案の定どう見ても足を引っ張るリンが助けに行かなきゃ!と
 ケンシロウ負傷フラグはゴッドランドに向ってしまいました。

 
 
 噂のゴッドランドでは鬼軍曹がGOLANの育成に勤しんでいました。
 訓練だろうと倒した相手はぶっ殺せ!ホーチミン・イズ・ア・サノバビッチ!
 
 「選ばれた人間だけの国を作るのだ!神はこの戦争で我々を選んだのだ!」
 いかついという言葉がジャストフィットな軍曹による渾身のアジ演説が始まりました。

 ところが「俺は選んだ覚えはないぞ」という心無いヤジが。

 気を悪くした軍曹が見ると、上半身裸の男どもの中で一人だけ皮ジャンに身を包んだ不敵な男、
 神は神でも、死神ケンシロウです。

 しかしケンシロウの恐ろしさを知らないGOLAN予備軍の人々は、フルボッコするお!と
 胸をときめかせました。

 ケンシロウとしても「やめておけ、お前らと俺では格が違いすぎる」と忠告だか挑発だか
 わからないネゴシエーションを試みますが、結局襲ってきたザコ達を北斗力任せ!
 と精一杯もてなすことになりました。

 
 派遣の皆さん(2008年末)


 雑魚たちでは敵わないと見た軍曹は、ケンシロウとの対決に臨みます。
 ここは非常に注目のシーンなので子細に見ていきましょう。

 
 
 軍曹が何やら投げつけましたが…

 
 ケンシロウ、難なく処理

 
 ・・・?

 
 自爆!


 何もしないでいたら傷つかなかったケンシロウに対し、
 一秒間にナイフを十回突ける特技で攻める軍曹でしたが、
 残念ながらカスることさえできずに
 ボスの居場所を吐かされてしまいました。

 ゲロったことでなんとか助けてもらったかに見えた軍曹は、
 よせばいいのにわざわざ戦意をアピールして
 後ろからケンシロウに襲いかかろうとします。
 
 生憎軍曹の行動を読み切っていた死神は
 最初から死の秘孔を突いておいたので、軍曹は「たわば!」と
 三大断末魔のうち一つを放って召されました。
 ケンシロウとしても読みが当たってホッとしていることでしょう。

 
 ラスボス、カーネルの居城に乗り込んだケンシロウ。
 通路には何十体もの巨大戦士像が並べられています。

 その中で一生懸命隠れていた警備兵のお兄ちゃんをセリフすら許さず退場させ、
 カーネルとの会見が始まりました。

 
 「地獄に送る前に教えてくれ。ゴッドランドという野望の王国を思いついたのはどうしてだ?」
 人にものを訊く態度ではありませんが、カーネルは答えてくれました。

 
 かつてレッドベレーだった彼は、軍上層部の腐敗に胸を痛めていました。意見しようにもおちょくられるだけで
 相手してもらえません。そして問題解決を核に頼った軍上層部は死に、鍛えられた肉体を持つ
 カーネルたちは生き残った、神に選ばれた、二度と同じ過ちを繰り返さないため、同じ思想をもつ
 優秀な民族を作るのだ…

 自信満々のカーネル。

 「それが既に過ちであることに気付かないのか?」

 ケンシロウの冷静なツッコミにブチ切れたカーネルは問答無用でブーメランを投げつけます。
 これは北斗ジャンプでカーネルの背後を取ったかに見えましたが、いつの間にか足を切られていました。

 ケンシロウが首をかしげていると、カーネルは心を読むことが出来るからだと教えてくれました。

 そう言えば軍曹がカーネルは超能力者だとか言ってたか…と回想に浸っている間に
 襲いかかる四枚刃。こんな時はあれだ!北斗神拳空極流舞〜!

 ブーメランを壊されたカーネルは、いよいよ本気になりました。
 奥の手、長めの付け爪で敵を襲う南斗無音拳です。
 これはケンシロウにかすり傷を負わせることに成功しました。

 一方自慢の蹴りが当たらないことに業を煮やしたケンシロウでしたが、
 気配を全く断つことで見事カーネルに「ひゃぶ、ぶっ!」と言わせることに成功。
 
 「お前能力はたかだか20〜30年の訓練の成果だが、俺には1800年の暗殺者の血が流れている。
 俺は生まれた時すでに暗殺者だった。」
 と言い返すのが面倒な勝ち名乗りを挙げるのでした。
 
 
 勝負は決まったかに思われたその時、リンが鈍器を持って加勢に来てしまいました。
 
 あわててケンシロウは追い返そうとしましたが、この機を逃さずカーネルは
 リンに槍投げを敢行します。間一髪北斗ダッシュで何とか槍を鷲掴みしたものの、
 ケンシロウがホッとした瞬間、第二の槍がケンシロウの腕に刺さってしまいました。

 しかしすでに大佐の視力を奪う秘孔を突いていたので一安心。

 
 跪け!命乞いをしろ!小僧から石を取り戻せ!一度にできねーよ!
 ちなみに年代的にはこちらが先です。
 

 「お前ほどの力があれば何でも出来るのに、後悔せんのか…」
 カーネル末期の言葉に対し、リンの涙を見て微笑んだケンシロウは
 「後悔するはずがない…」とかっこよすぎるセリフを決め、
 リンは渋いセリフフラグとしての役目を果たすのでした。

 
 GOD LAND編 終